日本語教師養成講座(通学・通信)とオーストラリア・ニュージーランド・カナダ・イギリス・アメリカ・ドイツ・タイ・台湾へ海外派遣 そして日本で世界で就職のサポート

2023年、今年もお世話になりありがとうございました。 2024年も引き続き宜しくお願いします、そしてどうぞよいお年をお迎えください。 尚、BBI日本語教師ネットワークは、2023年12月16日(土)〜2024年1月4日(木)まで年末年始のお休みを頂きます。 その間のお問合せ、お申込みは順次対応を致しますが、即日には対応ができませんので、余裕をもってご連絡ください。  連絡先: info@jt-network.com または お問合せ

ニュージーランド日本語教師海外派遣プログラム体験談

日本語教師 ニュージーランド
A.Kさん NEW
いつも先生の言うことを聞かない手のかかる生徒もいましたが、毎日接している中で最後はリスペクトしてくれて本当に嬉しかったです。

神本貴史さん
神本貴史さん
ニュージーランドの教育と日本の教育の違いを学ぶことができました。たった2週間でも多くを学べ、生徒と共に楽しく過ごせて非常に充実していました。

川端美紀さん
川端美紀さん
語学学校やワーホリと違って、現地の学校で授業をすることによって、英語をしゃべらなければならない状態に自分を置くことができると思いこのプログラムを選びました。


ニュージーランドで日本語教師海外派遣プログラム / A.Kさん
日本語教師海外派遣プログラム体験談
プロフィール
小学校教諭として過去に39年勤務。
参加したプログラム
ニュージーランドで日本語教師海外派遣(ボランティア)
参加の動機・目的
69歳の時、次は70歳!と気づき(当たり前のこと)元気なうちにできることをと考えました。年齢が後押ししましたね。それから、目的もなしに受講していた日本語教師養成講座でしたが、受講している内に教壇に立っていたときの楽しさがよみがえってきたことにも後押しされました。暮らしの延長の様に考えているので特に目的はありませんが、仮にトラブルがあってもきちんと対応して良い人間関係を築くことには心がけようと思っていました。1学期が終わり生徒や先生方と気持ちの良いお別れができ、目的は達成できたと思います。
  • 日本語教師の資格・・・あり
  • プログラムの満足度は・・・ 100点/100点

学校のプロフィール

学校の地域 ニュージーランド Manukau
学校の形態 公立高校
職員数/生徒数 135名/1390名
私が教えた学年 Year9〜13
1週間の平均授業数 6時間/week
学校の様子 2004年に設立し現在は約1400人の生徒が通う学校です。学力、文化、スポーツ、社会奉仕の分野で幅広い学習分野を通じて国際的に活躍できる学習機会を提供している学校です。学校では、すべての学習者の学習ニーズを満たすように柔軟なカリキュラムを提供しています。それぞれの生徒に合わせたレベルでグループクラスを作り勉強していきます。留学生も幅広く受け入れています。

私の体験談

日本語教師海外派遣プログラム体験談 写真

先生の授業中、机間巡視をしながら生徒の様子を見ることが結構ありました。 日本語Year10のクラスにS君(14歳)という生徒がいました。彼はやんちゃで授業中はしゃべりっぱなし、静かだなあと思うとスマホで遊んでいる。自由に離席する。まず、先生の言うことは聞かない。いつも手をかけているのですが一筋縄ではいかない困った生徒で何のために日本語クラスに来ているのか不思議でした。

ある日、せめてスマートフォンだけは禁止して授業に参加させようと、スマホをバッグに仕舞うように言いました。でも、仕舞うふりをしてまた出す。すきを見てはまた出す。30分ぐらいこのバトルを繰り返し、ついにはスマホを入れたバッグをミス・パークに預けることができました。しばらく様子を見ていると驚いたことにノートをとっていました。遊ぶ対象がなくなれば勉強をするのです。終業時にバッグを返す時、ちゃんと勉強できたことを褒めるとちょっと嬉しそうな顔をしていました。

次の日、図書室にいた時、S君がやってきて話しかけてきました。何かと思うと「日本へ帰るのは本当か、いつ帰るのか」という質問でした。もう来週の土曜日には帰国をすることを伝えると、とてもびっくりしたようです。

翌日、ちょっと気の重くなるまたS君のいる日本語の授業です。今日は、ちょっと静かかなと思いながら様子を見ていると スマートフォンを出していないのに気づきました。おしゃべりもしていません。しかも、驚いたことにノートをとっているのです。気になって「今日は、スマートフォンはどうしたの?」とつい聞いてしまいました。バッグの中にしまってあるというのです。そして、一度も注意することなく授業が終わりました。彼に、「今日はナイスボーイだったね。どうしたの」と聞くと、 「日本へ帰ると言ったのであなたをリスペクトしました。」という返事が返ってきました。びっくり仰天! 毎時間、毎時間授業を妨げ、教師を悩ませていた生徒が気持ち一つでこんなに変貌できるのですね。 私は、「私はとてもハッピー!ありがとう。1度できたことは、これからもできるということだから頑張ってね。」と言って別れました。実は、S君はシリアで生まれたシリア人です。何歳でNZに来たのかは知りませんが、安全な国に住んでいても彼を取り巻く環境は恐怖と不安の情報で満ちています。彼の不安定な行動も理解できます。でも、せっかくNZで学べる機会を得ているのですから、このチャンスを大切にしてまっすぐに成長していって欲しいと願わずにはいられません。


一日のスケジュール

※ある一日のスケジュールです。
6時30分 起床
6時40分 朝食 ミューズリー、ミルク、バナナ、アーモンド、コーヒーなど
8時30分 学校到着
8時30分〜9時00分 内容 月曜日のみスタッフミーティング
9時20分〜10時00分 内容 ハウスごとの集会。どんなことをしているか見て回る
10時00分〜11時30分 1時間目 9年生の平仮名筆順、発音、基本文型
11時30分〜12時00分 休憩 スタッフルームでくつろぐ
12時00分〜13時30分 2時間目 NZ歴史・数学・英語のミックスクラスを聴講
13時30分〜14時00分 昼食 サンドイッチ、オレンジ、チョコクッキー、せんべい、コーヒー
14時00分〜15時30分 3時間目 自由時間(日本語の個別レッスンが入るときもある)
16時00分 家到着
16時00分〜19時30分 買い物、図書館、散歩、おしゃべり、メール、インターネット、折り紙作りなど
19時30分 夕食 サーモン照り焼き、サラダ、グレインライス、チョコ
20時00分〜23時00分 おしゃべり、シャワー、読書、インターネット
23時00分 就寝

聞いてみました! 現地の様子

質問行った授業内容を教えてください
・平仮名、片仮名、漢字の筆順・読み方、発音
・中上級(5人)グループの指導
・習字、折り紙
質問授業を一人で任されましたか? No
質問日本語授業以外で教えた科目などありますか?
・折り紙を教えて欲しいということで、2回ほど他のクラスでやりました。
・オークランドジャパンデーで習字のワークショップにボランティアで参加しました。
質問費用は全部でおおよそいくら掛かりましたか
ホームステイ代(27週間)524,000円
旅行など約250,000円  その他10万円ぐらいかと思います。
質問派遣地はどんなところでしたか?
学校は南オークランドと呼ばれ、オークランドの中心部から車で40分ぐらいのベッドタウンのようなところです。住宅地に囲まれた緑豊かな広大な敷地の学校です。車が無いと行動できませんが、車があれば普通に大きなショッピングモール、スーパーなどにも行けて不便はありません。また、1時間もドライブしなくても美しい牧草地やビーチなどに簡単に行くことができます。気候的には快適でした。
質問日本出発前にしておけば良かったことは何ですか
日本の文化をなんでもいいので一つ自信をもって紹介できるものがあると素敵ですね。でも、今、自分が好きでやっていることを一生懸命やっていれば、何事にも通じると思います。
質問出発前と現在の英語力は何が違いますか?どれくらい伸びたと思いますか?
周りからは上手になったと言ってもらえます。会話は楽しめました。
質問この経験を今後どのようにつなげていこうと思いますか?
早速30人ぐらいのグループから体験談の依頼が来ています。人前で話すのは得意ではありませんが、やるしかないです!また、地元に、東南アジアや南米からの外国人が結構住んでいらっしゃるので、学校や地域活動の中で日本語を教えていけたらと思っています。
質問これから参加される方へアドバイスお願いします
笑顔は言葉を超えるコミュニケーションです。作り笑いでなく、人間関係や生活の満足度などが自然と笑顔となって表情に出るものなので、1日1日の普段の生活を大切に楽しんでいただきたいです。
質問現地サポートはいかがでしたか?
メールでの連絡を素早く対応していただき、いろいろ助かりました。
ニュージーランドで日本語教師海外派遣プログラム / 神本貴史さん
日本語教師海外派遣プログラム体験談
プロフィール
大学の教育学部卒業後、数学非常勤講師として勤務。
参加したプログラム
ニュージーランドで日本語教師海外派遣(ボランティア)
参加の動機・目的
海外の教育現場を見たかったからです。近年、日本では留学者に奨学金を渡したり、海外の有力大学へ入学資格を得られる高校も増えています。そこまで注目される海外の教育を見たかったのです。
また、このプログラムを選んだのは、海外の高校で働きたかったためです。短期で日本語のALTを受け付けてくれる場所がニュージーランドだけだったからです。
  • 日本語教師の資格・・・なし
  • プログラムの満足度は・・・ 100点/100点

学校のプロフィール

学校の地域 ニュージーランド Mosgiel
地域の人口 約1万人
学校の形態 公立共学中高校
職員数/生徒数 70名/1000名
私が教えた学年 Year7、9、10、11
1週間の平均授業数 15時間/week
学校の様子 2004年に高校と中学が合併して創立された学校ですが、歴史的には1853年からこの地域での教育の場として貢献していました。学生が安全で、より良いサポートを受けながら学習できる環境、幅広いバランスのとれた教育を提供する事をモットーとしています。1998年より日本語の授業が導入 されています。日本語教育に力を入れている学校で、以前にも日本語アシスタント教師を受け入ています。Year7,9,10,11で日本語のクラス授業が行われていますが、Year12にも日本語学習者がいます。教材は、教科書やインターネット上から適切な項目を用いて授業をしたり、また手作りの教材等が使われています。

私の体験談

日本語教師海外派遣プログラム体験談 写真

海外の教育現場を見てみたいという思いから、このプログラムに参加しました。日本では、子供達を海外の教育で学ばせようと、奨学金など殆どの学校が導入されています。それだけ目指される海外の教育はどのようなものかと、質の高い教育をしていることで有名なニュージーランドへ行きました。そして、私が学びたかった教育を目の前で見ることができました。ニュージーランドの教育制度や、生徒の授業への参加態度など、「こういうやり方もあるのか」と学ぶことができました。

基本授業は、討論形式で行なわれていました。先生が説明をし、生徒は疑問に思ったことを話の途中でも質問をします。こうして知識を深めていきます。しかし、ホワイトボードに書いて、ノートに残すという活動が殆どないため、次の授業時には忘れていることが多くありました。なので、私は授業で大切な所はホワイトボードに書いてあげ、生徒にノートをとらせる形で全担当の先生をアシストしました。次の授業のときも、生徒はノートで見直すことができるため、先生も大変喜んでおられました。

私が主に授業をしたこともあります。金子みすずの詩を紹介し、子供達にも詩を書いてもらいたくて、お願いして1時間いただきました。みすずの「ふしぎ」に倣って彼らのフシギについて詩を書いてもらうと、日本の子供達の感じる不思議と似ている部分があり面白かったです。

友達同士の接し方なども日本の子供達と似ていて、親しみやすく、昼休みは一緒に弁当を食べながら遊ぶことができました。放課後は、先生方とテニスをしたり、お酒を飲んだりし、休日はホストファミリーの方と一緒に近くの観光名所を周ったりと、とても楽しく過ごすことができました。

毎日が楽しく、多くを学べたこの研修は私にとって非常に貴重な経験となりました。


一日のスケジュール

※ある一日のスケジュールです。
7時00分 起床
7時05分 朝食 フレーク
8時15分 学校到着
9時00分〜10時00分 1時間目  日本語の授業がある場合はアシスタント。
10時25分〜11時25分
11時25分〜12時25分
2時間目 ない場合は、次の授業の準備や、数学などの授業に参加。
12時30分 昼食 ホームステイ先でもらったサンドイッチなど
13時05分〜14時05分
14時05分〜15時05分
3時間目 ない場合は、次の授業の準備や、数学などの授業に参加。
17時00分 家到着
17時00分〜18時30分 散歩やホームステイ先の子供と遊ぶ
18時30分 夕食
19時00分〜22時00分 テレビを見る
22時00分 就寝

聞いてみました! 現地の様子

質問行った授業内容を教えてください
Year7、9には、曜日、時間、数字を教えたり、日本についてのDVDを見て、日本の文化について学びました。
Year10では、基本的な単語(先生、生徒など)や、文法(〜はどれくらいかかりますか)などを学びました。
Year11では、日本語を読み、何て言っていたか答えるリスニングの勉強をしました。
質問授業を一人で任されましたか? Yes
ニュージーランドでやりたい授業があったため、日本で準備をし、日本語の先生にお願いして1時間授業をしました。具体的には、金子みすずの詩を紹介し、詩のリズムや日本の心を伝えました。そして、みすずの詩「ふしぎ」に倣って、一人一人の思うフシギから詩を書いてもらいました。先生も生徒も満足してくれたようで良かったです。
質問日本語授業以外で教えた科目などありますか?
空いた時間はお願いをして数学の授業に参加させてもらいました。日本では高校数学の先生をしているため、ニュージーランドの数学の授業を見てみたかったからです。内容は日本のものと酷似しており、理解できたため、周りの生徒にヒントを与えるなどして、手助けをしました。教壇に立つことはありませんでした。
質問費用は全部でおおよそいくら掛かりましたか
BBIへの費用、飛行機、ホームステイ先へのお金など含めて50万程度だと思います。
質問派遣地はどんなところでしたか?
草原が広がり、近くの山からは海や緑色の大地を見ることができます。坂の多い地域でもあり、少し車を走らせると、世界一急な坂などもあります。羊やアルパカなどの放牧も見ることができ、のどかな場所です。
質問日本出発前にしておけば良かったことは何ですか
英語をもっと勉強しておけばと思いました。また、ラグビーやクリケットなどについてもう少し詳しければ、生徒ともより一層仲良くなれたと思います。
質問出発前と現在の英語力は何が違いますか?どれくらい伸びたと思いますか?
リスニング力は伸びたと思います。元々、英語力は乏しかったので、何度も聞くワードなどは意味を聞いたり調べるようにしました。その結果、相手の言っていることが何となく分かるようになりました。
質問この経験を今後どのようにつなげていこうと思いますか?
日本の教育現場にも、活かせる部分は取り入れていこうと思います。現在、日本で数学の先生をしているため、この経験を活かしたいです。
質問研修中に感じた辛かった事、楽しかった事、学んだ事等を教えて下さい
ニュージーランドの教育と日本の教育の違いを学ぶことができました。イチバンの大きな違いは、生徒一人一人が自分の学びたい教科、レベルを選択できる点だと思います。つまり、同じ学年でも、それぞれの生徒が違うことを学んでいました。この制度は、自分が将来必要なスキルに関しては専門性を高めることができ、苦手な分野に対しては、自分のレベルに合わせて学べるので素晴らしい制度だと感じました。
そして授業自体は、生徒の参加型です。教師が生徒の前で話し、疑問に感じたことなどがあれば、すぐに質問をして知識を深めていました。日本でもこのような形態は見られますが、ニュージーランドの方が活発だと思います。それらの質問の中で、答えられるものは必死に伝えました。「cute」や「Be great」は日本語で何というのかという質問に対し、教えてあげると生徒が適切な場面で多用するようになったことは嬉しく思います。たった2週間でも多くを学べ、生徒と共に楽しく過ごせて非常に充実していました。
質問これから参加される方へアドバイスお願いします
やりたいことややってできないことは、きちんと主張することをオススメします。
私自身、お願いをすることでたくさんのことを経験させてもらえました。また、なるべく期待には応えるようにしたのですが、できないことはできないとはっきり伝えることで、負担になりすぎず毎日が過ごせました。
質問現地サポートはいかがでしたか?
良かったです。飛行機の手配があるので、もう少し早く日程が決まると嬉しかったです。しかし、私のわがままにも丁寧に対応して下さり、派遣先でも気遣うメールが届けられ感謝しています。
ニュージーランドで日本語教師海外派遣プログラム / 川端美紀さん
日本語教師海外派遣プログラム体験談 ニュージーランドのホストと
プロフィール
大学文学部卒業後、日本の企業に勤務。1年半の勤務を経てこのプログラムに参加。
参加したプログラム
ニュージーランドで日本語教師海外派遣(ボランティア)
参加の動機・目的
「海外で1年間暮らして英語を伸ばしたい」そう思ったのがきっかけです。そこで海外に行って何をするのかを考えた時に、語学学校はすでに経験していたので選ばず、ワーホリで考えていた時に、このプログラムを見つけました!日本語教師には以前から興味がありましたし、行く前に現地で何をするのかはっきりさせておきたかったので、このプログラムを選びました。
  • 日本語教師の資格・・・ なし
  • プログラムの満足度は・・・ 95点/100点

学校のプロフィール

学校の地域 ニュージーランド 南島 ダニーデン近郊
地域の人口 約1万人
学校の形態 公立共学中高校
職員数/生徒数 70人/1,000人
私が教えた学年 中学2年〜高校1年生
1週間の平均授業数 10 lessons
学校の様子 歴史的には1853年からこの地域での教育の場として貢献してきた学校。日本語教育に力を入れており、以前にも日本語アシスタント教師を受け入ています。

私の体験談

日本語教師海外派遣プログラム体験談

私は2007年10月から2008年10月まで、ニュージーランド(以下NZ)でアシスタントをしていました。私が派遣された学校は、南島のモスギールという町にあるタイエリ・カレッジという学校です。高校と中学が合体した学校で、Year7(12歳)からYear13(18歳)までの生徒が勉強しています。日本語は選択科目の一つで、Year9から始まります。語学のクラスは不人気で、シニア(高校生)になると一気に人数が減ってしまい、Year12・13のクラスがなかったので、Year9・10・11の授業を受け持ちました。

授業は週に、Year9・10が3回、Year11が4回で、計10回ありました。曜日によって1日に3時間全部あったり、1時間しかなかったりしたので、空いた時間は日本語の教材(プリントなど)を作ったり、他の授業を見学したりしました。NZは新年明けた2月から新年度が始まるので、私が到着した10月は最終学期でした。最初はNZの学校のシステムに驚き戸惑うばかりで、授業もなかなかうまくできず、シニアの生徒の試験などで大変でした。しかし3か月経って、学校にも英語にも授業をすることにも慣れてきて、慣れたところで年度が変わり、新しいクラスで再スタートをきることができたので、とてもよかったと思います。

日本語のN先生はそんなに日本語を話せる方ではなかったので、会話はすべて英語でした。日常のちょっとした言い回し、ジョーク、諺などを英語と日本語で教えあったり、文法だけでなく、日本とNZの文化や習慣、考え方についてなど、いろいろなことを議論しました。学校には日本人留学生が沢山いて、Year11の日本語のクラスにも何人か日本人留学生がいました。そのため、NZの生徒に日本語を、日本人留学生に英語を同時に教えるという場面もたくさんありました。留学生たちはやはり英語を学ぶことに積極的で、特に会話表現(辞書にのってないような短い相槌など)を教えることはとても楽しかったです。

N先生は私が中心となって授業をすることを許してくれたので、特に文法や例文などの説明は私がしました。こちらは指定の教科書というものがなく、授業はN先生が集めた日本語のテキスト集から抜粋したコピーを使ったり、テキストのページを参考にして自分でプリントを作って行ったりしました。英訳の練習問題、単語のクロスワード、ホワイトボードの日付用の漢字マグネットなど、N先生にも喜んでもらえました。NZにはJetプログラムで日本で英語を教えたことがある人が結構いて、N先生もその1人でした。モスギールは隣のダニーデンという街の一部で、ダニーデンは北海道の小樽の姉妹都市です。

N先生はダニーデン・小樽姉妹都市協会の副会長さんで、協会の会合やユース訪問・お花見などのイベントにも参加させてもらいました。新年度が始まり、先生1年目の先生方のためのサポートミーティングに参加しました。週1回集まり、授業中に起きた出来事、問題な生徒、自分が取った行動、効果的な対処方法について話し合いました。ベテランの先生が2人アドバイスをしてくれます。先生1年目というところで立場も年齢も近かったので、そのメンバーとはとてもいい友達になり、一緒に食事に行ったり飲みに行ったりもしました。日本語の授業以外にも、修学旅行やキャンプ、スキー合宿、ファッションショー、オープンディなどたくさんの行事に参加しました。

Year7の料理の授業にお邪魔してうどんの試食会をしたり、クラブ活動にも参加したかったので、経験のあったバレーボールのアシスタントコーチを申し出て、やらせてもらいました。また、マオリの伝統舞踊KapaHakaのチームが発足し、それのお手伝いもしました。KapaHakaのメンバーは私が学校を去る時に、私のために歌を歌ってくれました。先生方全員が私が日本に帰ることを惜しんでくれました。このプログラムに参加した1年は私の宝物です。


一日のスケジュール

※ある一日のスケジュールです。
7時 起床
7時30分 朝食 トースト、シリアル etc
8時15分 学校到着
8時25分〜9時40分 スタッフミーティング
9時50分〜 Year9〜Year11 日本語授業
     〜12時10分 他授業見学・日本語授業準備・教材作成
12時10分〜12時50分 昼食 サンドイッチ、ホットサンド、サラダ、果物 etc
13時10分〜 Year9〜Year11 日本語授業
      〜15時10分 他授業見学・日本語授業準備・教材作成   
15時20分〜16時30分 クラブ活動・ジム通い・日本語授業教材作成
17時 家到着
17時〜18時30分 シャワー・勉強
18時30分 夕食 パスタ・カレー・マッシュポテト・ミンチ肉料理etc
19時00分〜23時00分 TV・勉強・団欒etc..
23時00分 就寝

聞いてみました! 現地の様子

質問行なった授業内容を教えてください
Year9… 平仮名 基本挨拶 自己紹介 日本についての基本知識(首都・文化など)
曜日 時間 2文字の単語カード 折り紙etc
Year10…片仮名 漢字(Level1)基本文型(TTPOV)動詞 形容詞(い形容詞)
ディクテーション 作文 etc
Year11…Level6の日本語構文(NZ日本語教育カリキュラム指定の文法)
NECA対策 リスニング・ライティング・リーディング etc
質問授業を一人で任されましたか? Yes
日本語の先生がクラブ活動や病気で欠席の時に一人で授業をしました。
最初は持参のDVDやジブリの映画、写真を見せました。授業に慣れてからは一人で文法などをおしえました。普段の授業も、日本語の先生は私に授業を進行させてくれたので、一人のときも特に問題はありませんでした。非常時のときのために、クラスを監視してくださる先生は必ずいました。
質問日本語授業以外で教えた科目などありますか? Yes
フード&ヌートリション(食物と栄養)の授業で日本料理を教えさせてもらえないかと頼み、Year7(小6)のクラスにおじゃまして、うどんを作り、試食してもらいました。カツオ出汁の素うどんとカレーうどんを作りました。カレーうどんは斬新だったようです。また、カツオ出汁はみんな匂いは苦手なようでしたが、とてもおいしいといってくれました。
質問派遣地はどんなところでしたか?
モスギール、南島の南端。ダニーデンの1部だが、丘で区切られている。坂の多いダニーデンにくらべ、平でだだっ広い。ウォーキングに最適な街で、老人ホームが多数ある。
大きいスーパーはあるが、そのほかの需要はダニーデンに行かないとあまりそろわない。夏は夜9時ごろまで明るい。日が照れば暑いが、日陰や曇りの日は寒い。冬でも雪はあまりふらず、めったに積もらない。雪が積もったら周辺の道路が閉鎖されるので、学校閉鎖になるらしい。雪の代わりに霜が降りる。寒い朝は霜が雪と見紛うほどに厚く降りる。
質問このプログラムを選んだポイントは?またこの国を選んだポイントは?
海外で一年以上暮らすことがそもそもの目的でした。そして海外で何をするのかと考えていた時にこのプログラムを発見しました。日本語を教えることには以前から興味がありましたし、語学学校やワーホリと違って、現地の学校で授業をすることによって、英語をしゃべらなければならない状態に自分を置くことができると思い、このプログラムを選びました。
初めはイギリスを希望していましたが、値段が高く、私が設定していた予算では半年が限度でした。ニュージーランドは以前にも滞在したことがあり、安全で暮らしやすい国だということは知っていました。また、ヨーロッパに比べ、ニュージーランドのほうが日本語教育が盛んで、アシスタントの募集も多いと聞いたので、ニュージーランドを選びました。
質問日本出発前にしておけば良かったことは何ですか?
折り紙のレパートリーを増やしておくこと。
日本の伝統文化のスキル(着付けやお花、空手など)
質問費用は全部でおおよそいくら掛かりましたか?
200万(夏休み1か月の南島1週旅行を含む)
質問出発前と現在の英語力は何が違いますか?どれくらい伸びたと思いますか?
リスニングとスピーキングが特に伸びました。特にスピーキングはネイティブと普通会話ができるようになるまで上達しました。日常会話は完璧です。次の目標はネイティブとディベートができるようになることです。
質問研修中に感じた辛かった事、楽しかった事、学んだ事等を教えて下さい。
タイエリ・カレッジに配属されてとてもよかったです。日本語の先生の日本語レベルは全然高くなかったので、学校ではずっと英語でした。スタッフの人たちもとても親切で、モーニングティータイムやランチタイムはほかの先生と話をしていました。カルチャーショックは数えら得ないほど経験しました。日本と違うところ、同じところを見つけ比較し、日本語の先生と議論するのはとても楽しかったです。また、日本人留学生たちに英語を教えて、彼らの助けになれたことがとてもうれしいです。学校のイベントやクラブへの参加などは自分からやりたいと申し出て、たくさんのイベント事に参加することができました。自分から動かないとなにもできない、誰もなにも聞いてくれないので、大分自己主張と神経が図太くなった気がします。
質問今後の目標は何ですか?
この1年で培った英語力を活かせる仕事に就きたいと思います。また、日本語教師の勉強をして、試験を受けたいと思います。
質問これから参加される方へアドバイスお願いします。
このプログラムの一番のポイントは、自ら英語を発していかないといけない状況に身を置けることです。派遣先の学校の先生にもよると思いますが、私の場合は私の授業をさせてもらえたので、とてもよかったです。語学学校と違い、周りは本当にネイティブばかりなので、英語力を伸ばすにはとてもいい環境でした。できるなら期間は1年、少なくとも9カ月をお勧めします。1年いたから他の先生たちともとても仲良くなれたし、生徒との信頼関係も築けたと思います。学校へ入ったあとは、すべて自分から動くことが大切です。学校の先生は待ってるだけでは何も誘ってはくれないので、どの行事に参加するにあたっても私は自分から申し出ました。臆せずに、こちらからやる気をアピールすることが大切です。
質問現地サポートはいかがでしたか?
良かったです。タイエリ・カレッジのスタッフの人たちはとても親切で、いろいろと助けてもらいました。特に日本語の先生とインターナショナル・ディパートメントの先生がたには特にお世話になりました。
修了書をいただきたいです。日本に帰国したあとでもまたなにかBBI様と関わりを持つことができますでしょうか?
  • ※BBIよりの回答。はいもちろん帰国後も必要に応じてサポートをさせて頂きますので、TOEIC、就職サポート、その他今後の進路相談などご自由にご利用下さい。修了証についてももちろん発行します。

 


↑ ページの先頭へ戻る